あらすじ
古龍狩りの少年、シグレ・ドルミリウスは死にきれぬ亡者となった。
記憶にあるのは最期に討ち取った黒龍との会話で聞いた、その原因。
死ぬこともできず、ただ崩れ蕩けていくのを待つ彼を救う手立ては、死をも歪める由縁を断つことだけ。
辺境の主であるニアと共に、彼は己が死にきれない原因を探しに古都へと向かう。
時を同じくして、瑞穂の國に住む青年、奈枝良 時雨(なぎら しぐれ)は、
60年に一度行われる鎮守の儀に赴いていた。
儀式を始めた彼とその母氷雨(ひさめ)は、恐ろしい妖者たちによって伏魔殿へと連れ去らわれて……?